ヘレンドは、ハプスブルク家の統治下にあった1826年、ハンガリ-西部のへレンド村に開窯し工房を開きました。1851年イギリス ロンドンのロンドンで開催された世開催の世界初の万国博覧会に出品し、時のヴィクトリア女王がウィンザー城用にディナーセットを注文、後年そのシリーズ名が「ヴィクトリア」と名付けられました。また皇帝フランツ・ヨ―ゼフの庇護の下、1864年に一時閉窯したウィーン窯の絵柄「ウィーンの薔薇」を継承。次いで1867年のパリ世界万国博覧会で、ナポレオン三世の皇妃ウージェニが「インドの華」を購入。シノワズリシリーズなど次々とヒット作を生み、現在に至るまで時代が大量生産機械化へと流れても、手造り・手描きを大切に守り、その多彩な絵柄に加え高い芸術性とチャレンジ精神で世界を魅了し続けています。
東京都港区麻布十番3-8-1 日比谷麻布十番ビル1階
リスト・ハンガリー文化センターでは、約200年の歴史を持ち、各国の貴族やセレブに愛される陶磁器ブランド「HEREND(ヘレンド)」の魅力に迫るイベント展示「へレンド工房の魅力を紐解く」を4月7日(木)~5月26日(木)の会期で開催いたします。
(4/15(金)と4/18(月)はハンガリーの祝日のため休館、4/23(土)と5/21(土)13:00~17:00は特別開館)
ヘレンドとは?
イベントの見どころ①「極上の食卓」エレガントで美しいヘレンドとの出会い
今回、ヘレンドの魅力を最大限にお届けするため、会場に大きなテーブルをご用意。約4000種類ともいわれるへレンドの絵柄の中から、特に人気のあるヒストリカルなシリーズを選りすぐり、ご紹介します。
イベントの見どころ②ヘレンドの歴史が一目でわかる年表
1826年に開窯してから現在に至るまでのヘレンドの歴史が一目でわかる、年表が登場。
小さな工房から始まったヘレンドは、ハンガリーの貴族たちやロスチャイルド家などの応援を得て、1851年以降、各国で開催された世界万国博覧会に次々と出品し好評を博してゆきます。そんな19世紀から激動の20世紀へと、様々な歴史の流れを超えても尚、変わらずハンディクラフトの精神を大切に作品を作り続け、現在トップブランドへと成長していった歴史の流れを辿ることができます。
イベントの見どころ③ヘレンドの陶磁器製作の工程がわかる写真パネル展示
繊細で優雅なヘレンドの陶磁器はどのようにして生まれるのか?なかなか見ることのできない陶磁器製作の舞台裏、製造工程を展示いたします。ポターといわれる陶工、ペインターといわれる絵付師、さらに限られた職人たちに与えられる称号マスターを得た職人たちの制作風景のパネルをご覧いただけます。
イベントの見どころ④ヘレンド×JAPAN
皆さんは、ヘレンドと日本の意外なつながりをご存知ですか?大相撲の幕内優勝力士に贈られる
友好杯にハンガリーの友好杯があり、ヘレンドの作品が使用されています。(カップの口径は約40㎝)
会場には十二支をモチーフにした干支シリーズ、ひな祭りなど、日本をテーマにしたヘレンドも楽しむことができます。