東京都港区麻布十番3-8-1 日比谷麻布十番ビル1階
4月15日より開催する新たな展覧会『ブダペスト・イラストレーション・フェスティバル in 東京』にあわせて来日する、美術史家レーヴェース・エメシェ教授による講演を開催いたします。
本講演では、日本とハンガリーの美術交流をテーマに、とりわけ近年注目を集めるハンガリーのイラストレーション芸術の動向について、包括的な視点から美術を専門とされる方にも、専門とされない方にもお楽しみいただけるようにご紹介いただきます。
日本美術の影響は、ヨーロッパに広がったジャポニスムの潮流とともに、すでに19世紀末から20世紀初頭のハンガリー美術にも見られ、特にアール・ヌーヴォーや象徴主義の分野において顕著に表れています。
長い歴史を持つハンガリーの書物芸術は、イラストレーションとともに発展し、現代においては多様な様式とテーマを備えた豊かな表現へと広がっています。なかでも、日本にルーツを持つ「紙芝居」は、ハンガリーにおいて独自の発展を遂げ、現在では重要な一分野として多くの出版物が生み出されています。
講演の最後には、紙芝居の歴史的背景とともに、現代ハンガリーにおける具体的な作品例をご紹介いたします。
日本とハンガリー、二つの文化が響き合う芸術の魅力を、ぜひこの機会にご体感ください。
日時: 2026年4月15日(水) 18:00~19:00
会場: リスト・ハンガリー文化センター
年齢制限:15歳以上
使用言語:ハンガリー語(日本語逐次通訳)
定員:40名(人数が多い場合抽選)
講演者:レーヴェース・エメシェ教授(美術史家)
お申込み締め切り: 2026年4月10日(金)10:00まで ※締め切り期限を延長いたしました

レーヴェース・エメシェ Révész Emese
レーヴェース・エメシェ
美術史家であり、ブダペストのエトヴェシュ・ロラーンド大学美術史研究所の学科長を務める准教授です。専門は近現代グラフィックおよび書籍イラストレーションの歴史で、これらの分野に関する多数の著書や学術論文を発表し、展覧会のキュレーターも務めています。また、アルコール消費の表象や、子ども時代の美術的表現をテーマとした展覧会も手がけてきました。
歴史的・現代的な書籍イラストレーションに関する知見は、自身が企画・執筆する子ども向け絵本にも活かされています。最初の児童書は、ディスレクシアの少年を主人公とした作品『シミといたずらな文字たち』(Pagony、2019年)でした。続いて、グレラ・アレクサンドラのイラストによる美術史絵探し絵本『芸術はどこで生まれるの?』(チモタ、2022年)が大きな成功を収めました。さらに、金継ぎを題材に「傷」をテーマとした紙芝居作品『もう痛くない』(チモタ、2024年、イラスト:トゥリ・リッラ)を発表しています。
最新作は、イラストレーターのシポシュ・ファンニと共作した、幼稚園に通う男の子が「自分が園にいる間、両親は何をしているのか」を想像する物語『ぼくがようちえんにいるあいだ』(Pagony、2024年)です。これらすべての作品において、著者であると同時に発案者・イラストレーション構想の制作者でもあります。
ヘルブスト・ラースローとともに、ブダペスト・イラストレーション・フェスティバルの発案者・主催者を務めています。