第6回ハンガリーフェスティバル~出演アーティスト紹介〜

日程:  10月 18 日
会場:  お台場シンボルプロムナード公園 セントラル広場
〒135-0091 東京都江東区青海1丁目1
コバーチ・ノーリ (KOVÁCS Nóri)

コバーチ・ノーリ (KOVÁCS Nóri)

コバーチ・ノーリ Kovács Nóri
コバーチ・ノーリは、「ハンガリー文化功労賞」を受賞した実力派の歌手・作曲家です。
その代表作として知られるのが、ハンガリーのイメージ映像に使用された挿入歌『Repülj madár(飛べ、小鳥よ)』で、多くの人々に感動を与えました。また、「民俗芸術 若き匠(Népművészet Ifjú Mestere)」の称号も授与されており、トランシルヴァニア(現在のルーマニア、かつての大ハンガリー王国の一部)へも定期的に赴き、現地に今なお息づく伝統的な音楽文化の中から民謡を自ら採集しています。そうして集めた民謡を自身のフォーク・ポップスタイルにアレンジし、現代的な音楽ジャンルとして再構築、一般に広く紹介しています。
コンサートでは、こうした民謡のアレンジに加え、自身の内面的な音楽世界を反映したオリジナル楽曲も数多く披露しています。また、ステージでの衣装や装飾品(Kelengyeジュエリー)は、彼女自身が手がけたもので、ハンガリー国内外の様々なイベントにおいてそれらを身にまとい、ハンガリー民族音楽の魅力をすでに3つの大陸にわたり発信しています。コロラトゥーラ・ソプラノの声域を持つ彼女は、これまでに30枚以上の国内外のアルバムに参加し、15枚のソロアルバムを発表。
その芸術活動は、ハンガリーの国家的価値を記録・保護する「ハンガリー国立価値目録(Magyar Nemzeti Értéktár)」にも登録されています。

踊り部 ©Toroczkai Csaba

踊り部 ©Toroczkai Csaba

踊り部
「踊り部」(おどりべ)は、ハンガリーやトランシルバニアに広がるカルパチア盆地に住む人々の踊りを練習し、楽しむグループです。近年は舞台やイベント等での出演や踊りの体験指導も多く、また、過去5回ほどブダペストで現地舞踊団の公演に出演しました。 
ハンガリーの踊りに興味を持たれた方、いつでもお待ちしています。

東京まるる©Toroczkai Csaba

東京まるる©Toroczkai Csaba

東京まるる
2009年、「まるる」として、活動開始。2014 年、ダンスサミット in Japan 2014 フォークダンス部門 一般の部 グランプリ。 ハンガリーの踊り、音楽、文化のすばらしさに魅せられ、メンバーで踊りを楽しむ傍ら、日本での紹介活動にも取り組んでいます。 

フォークアンサンブル チコーシュ

フォークアンサンブル チコーシュ

フォークアンサンブル チコーシュ
ハンガリーの民族芸能である民謡やその演奏、舞踊に、心を奪われて、その習得に情熱を燃やし、舞台公演や普及などにも尽力するアンサンブル。2019年に愛好家により結成、文化的背景や人的交流も尊重。主な演奏活動:2020年横浜文化プログラム、2022年JR品川駅開業150周年プレイベント、2023年ハンガリーダンスフェスティバル、2024年”バルトークが聴いたハンガリー民謡の世界

高久圭二郎©Toroczkai Csaba

高久圭二郎©Toroczkai Csaba

高久圭二郎
テケレー演奏家。埼玉県蕨市出身。埼玉大学卒業後、ハンガリー国立リスト音楽院へ単科コース留学。打楽器全般をラーツ・ゾルターンに師事する。その後、現地企業勤務の傍、2003年よりハンガリー民族楽器テケレーの第一人者ハヴァシュレーティ・パール、セレーニ・ベーラ、バルタ・アーゴシュトンに師事。2005年よりハンガリーテケレーオーケストラに加入し各地公演やダンスハウスに出演するなど、テケレー演奏の研鑽を積む。
ハンガリー在住30年の年に日本へ完全帰国後、ハンガリー関連イベントにてテケレー奏者として出演多数。本日のプログラムは世界的なハンガリー民族音楽グループ・ムジカーシュの設立40周年記念コンサートにマジャル・テケレー・ゼネカルとして出演したときの演目を中心とする。

今井文音

今井文音

今井文音
北海道出身。札幌大谷大学音楽学部音楽学科声楽コース卒業。2011年よりハンガリーへ渡り、ハンガリー国立リスト音楽院オペラ科修士課程を修了。ハンガリーを代表する現代作曲家故エトヴェシェ・ペーテル氏による更級日記を題材に書かれたオペラ《Lady Sarashina》でタイトルロールを歌いオペラデビュー。古典から現代作品まで幅広くレパートリーをもつ。第86回日本音楽コンクールオペラ部門入選。その他国内外多数のコンクールにて受賞。現在は演奏活動とともに後進の指導にも力を注ぐ。

島貫愛

島貫愛

島貫愛
桐朋学園大学、同大学研究科、ハンガリー国立リスト音楽院、ドイツ国立シュトゥットガルト音楽演劇大学修士課程、さらにソリストクラス・国家演奏家資格課程を修了。ドイツ国家演奏家資格を授与される。
ハンガリー政府Stipendium Hungaricum奨学生として再びリスト音楽院にてハンガリー音楽の研究に力を注ぐと同時に、同音楽院にて弦楽器科コレペティトールを務める。
コダーイ・ゾルターン財団より「コダーイ・ゾルターン賞」を受賞。
ヨーロッパ各地のマスタークラスにて優秀生、奨学生となる他、国内外のコンクールにて優勝・入賞している。
日本ショパン協会正会員。
公益財団法人さいたま市文化振興事業団・SaCLaアーツ登録アーティスト。

若井花梨

若井花梨

若井花梨
ハンガリー人の母と日本人の父のもとに生まれたハンガリーと日本のハーフ。
9歳のときにハンガリーの伝統楽器「チテラ」と出会い、演奏活動をスタート。以来、南米、ヨーロッパ、日本など世界各地で演奏を行い、国際的に活躍の場を広げている。2025年には大阪・関西万博のハンガリー館にて4月から10月まで勤務し、ハンガリー建国記念日には館内でチテラのコンサートを開催。来場者にハンガリーの音楽文化を紹介した。現在は、弟とともに「風のクローバー」というユニットを結成し、ジャンルにとらわれない音楽活動を展開中。

フマギ高校(HUMAGI)

フマギ高校(HUMAGI)

フマギ高校
フマギ高校 チテラ合奏団のメンバーは、ブダペストで日本語を学んでいます。毎週、ハンガリーの伝統楽器であるチテラの練習にも熱心に取り組んでいます。この10月に福島県郡山市にある協定校・あさか開成高校の招きで郡山にやって来て、5日間を過ごしました。このメンバーで、古来のハンガリー民族楽器チテラを演奏し、ハンガリー民謡を披露します。最後はあさか開成高校の高校生たちとともに「さくら」の歌を演奏します。

ブルクシュ楽団 (Bürkös zenekar)

ブルクシュ楽団 (Bürkös zenekar)

ブルクシュ楽団
この楽団は1998年にナジカッローで結成され、ハンガリー各地で活躍する若手民族音楽家によって構成されています。カルパチア盆地の美しい旋律を奏で、特にニールシェーグ、サトマーリ、ハイドゥーシャーグの伝統文化の継承に力を入れています。
国内外で多数の公演を行い、これまでに50か国以上で演奏。2010年以降はアメリカや南米のフェスティバルにも継続参加しています。
2003年からは、ハンガリー最大規模の「ナジカッロー民族芸術キャンプ」の専属楽団を務め、2014年には「30時間連続ダンスハウス」でハンガリー記録を達成。2019年よりボーカルのケレジネー Dr,クルチャール・アンナマーリアが同キャンプの専門ディレクターを務めています。

ハンガリー民族舞踊ダンサー

ハンガリー民族舞踊ダンサー

ハンガリー民族舞踊ダンサー
マールトン・アティラ
マールトンネー=トート・エヴェリン
ヴァルガ・ヨージェフ
ヴァルガ=レーヴァイ・ドリナ

金子三勇士 ©Seiichi Saito

金子三勇士 ©Seiichi Saito

ピアニスト 金子三勇士
1989年、日本人の父とハンガリー人の母のもとに生まれる。6歳より単身ハンガリーに留学。11歳よりハンガリー国立リスト音楽院大学に入学、16歳で帰国後は、東京音楽大学付属高等学校に編入、東京音楽大学卒業、同大学院修了
2008年バルトーク国際ピアノコンクール優勝。
第12回ホテルオークラ音楽賞、第22回出光音楽賞など、受賞多数。
これまでにゾルタン・コチシュ、ジョナサン・ノット、小林研一郎、など、国内外の名だたる指揮者と共演。オーケストラではハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、プラハ交響楽団、NHK交響楽団等と共演。これまで20ヵ国近く世界各地で演奏活動を行なう。
近年はライフワークの一環としてアウトリーチ活動も積極的に行っている。NHK-FM「リサイタル・パッシオ」に司会者としてレギュラー出演の他、テレビ、ラジオなど多数メディアに出演。2024年4月に発足した「日本=ハンガリー未来プロジェクト」のエグゼクティブプロデューサーに就任、国家間の文化交流に精力的に取り組んでいる。キシュマロシュ名誉市民。スタインウェイ・アーティスト。

ゾルベルト (Zolbert)

ゾルベルト (Zolbert)

Zolbert
Zolbert(ゾルベルト)は、ハンガリーのスムースジャズ界を代表するサックス奏者であり、作曲家・プロデューサーとしても国際的に活躍しています。
2014年にJazzy Radioのコンテストでグランプリを獲得し、2015年にデビューアルバム『One』をリリースして以来、そのダイナミックなサウンドとグローバルな魅力で注目を集めてきました。代表曲「Frappé」はアメリカのスムースジャズチャートにもランクインし、国際的な評価を確立しています。
これまでに、The Brand New Heavies、メイシオ・パーカー、ハウザーら音楽界のレジェンドと共演し、世界各地の主要フェスティバルでオープニングアクトも務めました。また、ハンガリー初の「ジャズ&ワイン・フェスティバル」を創設したことでも知られています。
アルバム『Inside Out』(2017)、『Live』(2018)、『Focus』(2022)などは、いずれも高い評価を受け、スムースジャズ界のトップアーティストたちとのコラボレーションも話題となりました。
そして2025年、Zolbertは世界的ジャズ・ロックグループ「Mándoki Soulmates(マンドキ・ソウルメイツ)」に参加。ランディ・ブレッカーやビル・エヴァンスといった伝説的ジャズアーティストとの共演も果たしています。

ステージでもスタジオでも、Zolbertは常に洗練された音とソウルフルな感性を融合させ、進化し続ける独自のサウンドを届けています。

モルドヴァーニ・アンドラーシュ (MOLDOVÁNYI András)

モルドヴァーニ・アンドラーシュ (MOLDOVÁNYI András)

モルドヴァーニ・アンドラーシュ(MOLDOVÁNYI András )Piano
ハンガリー・ブダペスト出身。リスト・フェレンツ音楽大学にて、アンドラーシュ・ケメネシュ、リタ・ヴァーグナー、マールタ・グヤーシュに師事。ザルツブルク・モーツァルテウム大学にてイムレ・ローマンおよびジャック・ルーヴィエのもとで研鑽を積む。イタリアの第26回ジュリオ・ロスピリオージ国際室内楽コンクール第1位、第10回チッタ・ディ・パルマノーヴァ国際音楽コンクール第1位、国際音楽コンクール世界連盟(WFIMC)加盟のスウェーデン国際デュオコンクール2022にて第2位を受賞など、ソロおよび室内楽の数々の国際コンクールにおいて入賞している。ブラチスラヴァ・フィルハーモニーやアムステルダムのコンセルトヘボウなど、欧州10か国以上の著名なホールで演奏を行う。ハンガリー・ハウス・オブ・ミュージックでのリサイタル録音は、その会場の過去2年半における優れた演奏を収めたCDにおいて、唯一のソロピアノ演奏として選出された。音楽に加えて数学にも深い関心を持ち、音楽
大学在学中には、数論に関する自身の研究成果を科学誌に発表している。

水野優也

水野優也

水野 優也(MIZUNO Yuya)Cello
2025年第76回プラハの春国際音楽コンクール・チェロ部門において、アジア人として初の優勝を果たし、あわせて4つの特別賞を受賞。第89回日本音楽コンクール第1位、岩谷賞(聴衆賞)、黒栁賞、徳永賞、全部門を通じて最も印象的な演奏に贈られる増沢賞を受賞。第13回東京音楽コンクール第1位および聴衆賞など、国内外の主要コンクールで高い評価を得ている。プラハ響、東響、東京フィル、日本フィル、読響、大阪響、京響などと共演。ソリストとしての活動に加え、国内外でのリサイタルや室内楽公演、国際音楽祭への出演、ジャパン・ナショナル・オーケストラのコアメンバーとしても活動するなど、幅広い演奏活動を展開している。桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コースを特待生として修了後、ハンガリー・リスト・フェレンツ音楽大学にてミクローシュ・ペレーニに、ザルツブルク・モーツァルテウム大学にてクレメンス・ハーゲンに師事。使用楽器は、1710年製 PIETRO GIACOMO ROGERI(公益財団法人サントリー芸術財団)、弓はF.TOURTE(住野泰士コレクション)を、それぞれ貸与されている。

所沢フィーニュ少年少女合唱団

所沢フィーニュ少年少女合唱団

所沢フィーニュ少年少女合唱団 
皆様こんにちは。所沢フィーニュ少年少女合唱団です。
私たちはハンガリーの音楽教育に魅せられ活動を始め、今年で28年目を迎えました。こちらのフェスティバルで歌わせていただくのも、今年で4回目となります。ハンガリーを愛する皆様の仲間に加えていただけることを、とても嬉しく思っております。
Fény(フィーニュ)とは、ハンガリー語で「ひかり」を意味します。うたうことを通して、子どもたち一人ひとりがその子らしく輝きますように、との願いが込められています。
練習は月に5〜6回、3歳から社会人まで約100名の子どもたちが4つのグループに分かれ、うたうことを楽しんでいます。昨年はハンガリーから2つの合唱団を受け入れ、文化交流やホームステイを行いました。言葉はうまく通じなくとも、音楽を通してつながる喜びは格別で、子どもたちにとって大切な宝物となりました。
ハンガリーフェスティバル当日は運動会と重なりメンバーが揃わない中ですが、大好きなハンガリーの歌と日本の歌を、心を込めてお届けいたします。