パリ、ロンドン、ロサンゼルスに続いて、アテネは2回目のオリンピック開催地となりました。参加国・地域の数は200を超え、レスリング女子とフェンシング女子サーブルが初めて公式種目に採用されました。アメリカ人競泳選手マイケル・フェルプスが8種目に参加し、そのうち6種目を制し、ドイツのカヤック偉人ビルギット・フィッシャーが女子オリンピック選手として初の6大会連続制覇を成し遂げました。今大会では歴史に忠実に「マラトンの戦い」の場所からマラソン競技がスタートし、108年前の選手と同じように1896年のメイン会場であったパナシナイコ・スタジアムにゴールしました。優勝候補であったイギリス人マラソン選手ポーラ・ラドクリフは、彼女の競技人生で初めて、36km時点でリタイヤしてしまいました。日本人マラソン選手野口みずきが金メダルを獲得し、日本人選手がマラソン競技で2大会連続金メダルを獲得しました。男子マラソンでは、ゴール目前のあと6kmのところで劇的な展開を迎えました。先頭を快走していたブラジル代表選手のデ・リマがアイルランド人活動家に抱き着かれ、20秒程保っていたリードを失い、3位でゴールする結果となりました。しかし表彰式では、観客はスタンディングオベーションで結果を称えました。その12年後、彼の出身国でリオ・オリンピックが開催され、デ・リマは開会式で大役を務めることができました。今大会では、金メダル8個、銀メダル6個、銅メダル3個と、ハンガリー史上初めて2大会続けて同じ数のメダルを獲得しました。ハンガリー男子水球チームは、1956年以来久しぶりに2大会連続で制覇しました。4年前にはベネデク・ティボルが、そして今大会ではキシュ・ゲルゲイが決勝球を決めました。男子カヤック・フォアチームはチャンピオンの座を守り、ヤニチ・ナタシャはカヌー・シングル、そしてペアではコバチ・カタリンと共に金メダルを獲得しました。ナジ・ティーメアは、エレク・イロナ以来初めて、ハンガリー女子フェンシングでチャンピオンの座を守り抜きました。レスリング選手マヨロシュ・イシュトヴァーンはオリンピックで初めて金メダルを獲得しました。ヴォロシュ・ジュジャナは、女子近代五種の歴史を書き換え、ハンガリー女子初の金メダリストとなりました。射撃選手イガイ・ディアナの両親は、狩りの女神ディアナにちなんで彼女に名前を付けました。 彼女の父親が亡くなった後、彼女の母はコーチを務めました。彼女はギリシャの首都で堂々とした演技を見せ、素晴らしい結果を残しました。7人目のハンガリー人射撃チャンピオンが誕生し、アテネの名誉市民の称号が与えられました。スキート射撃選手として多くの実績を残しましたが、残念ながらコロナウィルスで亡くなりました。
【参照貢献】
✳wikipedia
✳Ághassi Attila: 177 olimpia mese
【写真】
1. ハンガリーで7人目の射撃チャンピオンに輝いたイガイ・ディアナ (© Sportmúzeum)
2. 優勝を喜ぶレスリング選手マヨロシュ・イシュトヴァーン(© Sportmúzeum)
3. ハンガリー初の金メダルを近代五種で獲得したボロシュ・ジュジャナ (© Sportmúzeum)
4. 女子カヤックペアでハンガリー初の金メダルを獲得したコバチ・カタリンとヤニツ・
ナタシャ (© Sportmúzeum)