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「TOKYO 1964 ハンガリー選手団の追憶~当時の記録から~」展覧会
1964年の東京オリンピック写真と記念品の展覧会
会場:ハンガリー文化センター
上記の展覧会では、レスリング代表コズマ・イシュトヴァーン選手の金メダルや、優勝を勝ち取った水球決勝戦で、ハンガリー代表チームの選手が実際に使用した水球キャップと、試合で使ったボール、さらにはフェンシング種目で最も多く成果を収めた国に贈られた銅製の記念皿が展示されます。本展覧会では、上記の記念の品以外に、40枚の写真を通して1964年の東京のオリンピックと参加していたハンガリー選手の活躍を振り返ります。ハンガリー通信(MTI)から提供された写真には開会式や勝利の瞬間のみならず、選手村のハンガリー人シェフとおしゃべりしたり、着物姿の日本人観客のためにサインをしたり、和傘を開いて自転車をこいで、地元で出会った人々と交流する選手の姿もご覧いただけます。
貴重な記念品と当時の写真の他に、ビデオや雑誌などでもハンガリー選手団の東京での活躍・試合と準備の想い出に残る瞬間を振り返ります。
本展覧会の特徴は、展示される1964年のモノクロームの写真はハンガリー文化センターで展示後、選手村のハンガリー選手団の宿舎で飾られることにより、1964年の成功が現在のオリンピック選手にパワーとインスピレーションを与えてくれることになるでしょう。

選手村で和傘をさしながら自転車に乗る三人の選手 (左から順に)マホー・ラースロー (Mahó László)、メーサーロシュ・アンドラーシュ (Mészáros András)、シュタームス・フェレンツ (Stámusz Ferenc) (©MTI/OL)
1964年東京オリンピックでのハンガリー
57年前に、アジアで初めて開催された東京オリンピックに182人のハンガリー人選手が参加しました。開会式では、オリンピックの銅メダリスト、やり投げ選手クルチャール・ゲルゲイ(1964年東京オリンピックで銀メダル獲得)が旗手を務めました。ハンガリーは17競技において計22個のメダル(金メダル10個、銀メダル5個、銅メダル7個)を獲得しました。レイトゥー・イルディコー(Rejtő Ildikó)は最も活躍したハンガリー人選手になり、フェンシングの個人戦でも団体戦でも頂点に立ちました。男子フェンシングの個人戦ではハンガリーのページャ・ティボル(Pézsa Tibor)、団体戦(エペ)ではハンガリーのチームが一位を獲得しました。五種競技においてはテゥルク・フェレンツ(Török Ferenc)、射撃競技においてはハッメル・ラスロー(Hammerl László)、レスリング競技においてはポヤーク・イムレ(Polyák Imre)とコズマ・イシュトヴァーン(Kozma István)、その他にハンガリーの水球チームとサッカーチームも金メダルを獲得しました。